ヤフオクで落札したGSX-R 1100 ですが、整備の手始めに全てのオイル履歴をリセット開始です。

ヤフオク産、ましてや30年もの前のバイク。
バイクにとって、血液であるオイルは全て変更しておきたいものです。
ヤフオク産のバイクは2台目になります。
ルーティーンのようになっているオイル履歴のリセットは次のような物です。
それ程難しいメンテナンスではありませんので、今回も特に問題無く整備完了と思われました。

クラッチオイル交換したところで問題発生!
現在GSX-R 1100 はフロントフォーク、
リアサスペンションは弄っていません。
クラッチオイル変更で起きたトラブル
しかしバイクを走らせようとクラッチを切り、1速に入れた時、問題が起こりました。

クラッチが切れてない???
エアーは入念に抜いた筈。
大事になるんじゃないか?と嫌な予感がしました。
トラブルの原因
クラッチオイル交換後クラッチが切れないトラブルのほとんどが、
エアーが抜けていない事によるものと理解していましたが、入念にエアーは抜いた筈です。
真っ先に最悪の事態であるクラッチ本体?と頭によぎりました。
エアーが抜けていないのか?ピストンが動いていないのか?点検・オーバーホールです。

クラッチが切れない原因は、大きく分けて4つ。
必ずどこかに原因がある筈!もう一度点検してみました。
クラッチレリーズ
クラッチレリーズはオーバーホール済みです。再度、ピストンが動いているか確認しました。
問題ありませんでしたが、少し擦れる音がしますので、今後アッシで変更したいと思います。
クラッチレリーズに問題がある人はアッシで交換をお勧めしておきます。

GSX-R 1100 のクラッチレリーズは
23160-06B01 です。(アッシです。)
マスターシリンダーのカップ
マスターシリンダーのカップを点検・オーバーホールしました。
こちらも30年前のバイクと思えない程痛みが少なく、そのまま使用することにしました。

社外品で対応する事も可能な部品です。
クラッチは軽い方が好みですので、
今後ブレンボのマスターシリンダーに変更する予定です。
念の為、純正LOVEの方
マスターシリンダーのカップに問題がある方はアッシで交換をお勧めしておきます。

GSX-R 1100 のマスターシリンダーのカップは
59800-08810 です。(ピストン・カップセット
クラッチホース
今回の犯人はクラッチホースでした。
私のGSX-R 1100 は、30年前のバイクと思えない程、各部品は痛みが少ないのですが、
ホース関係はひび割れしていたり、異物(ゴムのような)黒い物が出てきます。
失敗した作業

クラッチレリーズ・マスターシリンダーのカップを確認し
問題ない事が分かった時点で、異物の存在を思い出しました。
30年間一度も変更されていないであろうクラッチホースを新品に変えてみました。
画像では分かり難いと思いますが、クラッチホースを新品に変えてみて思ったのですが、マスターシリンダー側からオイルを入れて、クラッチをにぎにぎするだけで、エアーはすぐに抜けました。障害物が一切ないホースってこんなにスムーズなんですね。

INAZUMA 400 の時にも感じましたが、
逆注射など一切不要(笑)
クラッチホースに問題がある方は、クラッチホースを新品に変更する事をお勧めしておきます。

GSX-R 1100 のクラッチホースの長さは、1120mm
少し長くなりますが、1135mmで対応できました。

GSX-R 1100 の
クラッチレリーズ側のバンジョーアダプターは20度です。
マスターシリンダー側のバンジョーアダプターはストレートです。
ブレンボやスズキ車のバンジョーボルトはM10 P=1.00 です。
この記事のまとめ
クラッチが切れなくなった原因は、やはりエアーが抜け切れていない事によるものでした。
私の場合クラッチホースの劣化によるものでしたが、それでもクラッチが切れなかったら?
クラッチ本体の点検整備が必要になってきます。
改めて考えてみると、クラッチオイル交換後クラッチが切れない場合、
確率的にクラッチ本体に問題があるとは考えにくいと思います。

もう一度、エアー噛みが無いか?・ピストンの動きがスムーズか?
各所劣化はないか?確認してみてください。
あっさり直ってしまうと思います。(笑)
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