古いバイクを納車、又は10年以上経過したバイクなら、そろそろ交換した方が良いかな?
と感じるのがステムベアリングですね。

ステムベアリングって、交換時期が分かり難いですよね。
ガタが無い場合、明確な交換時期は分かり難いですが、ステムベアリングのグリスアップは
通常2万キロ~3万キロと言われています。
グリスアップにはタイヤ・フロントフォーク・トップブリッジ・ステムを外す必要があります。
そこまで労力を掛けて、グリスアップだけして元に戻すなら・・・

手間はさほど変わらないですし、
その都度、新品に交換した方が良いんじゃない?
という事で私は、分かり難いステムベアリングの交換時期を2万キロ~3万キロとしました。
ステムベアリングの交換工賃は?
ステムベアリングの価格は、車種の違いなどによって変わるようです。
また工賃はネイキッドよりカウル付きのバイクの方が高くなるようです。

2万キロ~3万キロ毎に変更するなら、
自分で交換出来るようになっておいた方が良いね。
INAZUMA 400・GSX-R 1100 の場合、共通のステムベアリングが使用できます。
INAZUMA 400 の場合、ボールベアリングからテーパーベアリングになりますが、問題なし!
自分で交換する場合、2回目以降はステムベアリング約1,600円の出費で押さえる事が出来ます。
ステムベアリング交換失敗例
ステムベアリングは交換する事が出来ましたが、交換するまでに3日程かかってしまいました。

失敗の原因は全て、特殊工具をケチってしまったことです。
ステムベアリング交換成功例
特殊工具をしっかり揃えて行った2回目のステムベアリング交換です。

1度経験した事もあり、楽勝でした。
特殊工具があるだけで、こんなに作業が簡単になります。
ステムベアリング交換に絶対必要な工具
自分でステムベアリングを交換する時に、最低限必ず揃えておきたい工具を紹介します。
ステムベアリングレースリムーバー
このステムベアリングレースリムーバーは、車体に残ったレースを取り除く特殊工具です。
圧入されたレースを、開いて挟む(万力の逆)事ができます。
ステムベアリングレースリムーバーを上から、パイプで叩き落とします。これがあれば一瞬です。

全ての失敗はこの特殊工具をケチった事によるものです。
ベアリングレースシールドライバー
ステムベアリングのアウターレースを圧入するためのものです。

アルミ制なので対象物を傷つけず取り付けができます。
グリス
ウォータープルーフグリスは船体などに使用される高性能多目的グリスです。

低温から高温まで常に安定した潤滑効果を発揮。耐水性、防錆、耐磨耗性、耐久性、耐薬品性があり、私はこれ一本です。
ステアリングステムレンチ
ステアリングステムアジャストナットは、締め付ける時にトルク管理が必要になります。

INAZUMA 400はトルク45N・m{4.6kgf・m}
GSX-R 1100 はトルク 40-50N・m{4.0-5.0kgf・m}
で締め付ける必要があります。
ソケット
トップブリッジの取り外し、締め付けに必要なソケット。締め付けにトルク管理が必要です。
INAZUMA 400・GSX-R 1100 共にステアリングステムヘッドナットは30mmとなります。

INAZUMA 400はトルク65N・m{6.6kgf・m}
GSX-R 1100 はトルク50-80N・m{5.0-8.0kgf・m}
で締め付ける必要があります。
トルクレンチ
重要部品の締め付けにはトルク管理が必要になります。

トルク設定範囲 : 30~180N・mと幅広いトルクを掛けれます。
色々な場面で使えるアイテム

モータージャッキもあれば便利です。
オイル交換などでも重宝しますね。
この記事のまとめ
ステムベアリングのほか、スイングアームベアリング・ホイールベアリングなど、ベアリングの交換時に役立つ道具など、自分でメンテナンスを行う場合に揃えておきたいアイテムをご紹介しました。

ベアリング関係は、細目に交換しておきたいですね。
コメント